自分のペースで

大好きな読書を中心に、日々の気づきを綴ります。 目標→100記事執筆

BUMP OF CHIKEN のライブ映像を見た

 コロナで自粛ムードが続く中、どこにも行けず退屈していたGW。何気なくYoutubeを見ていると衝撃の動画が公開されていて驚いた。なんと、私の大好きなバンドのBUNP OF CHIKENが2017年のライブツアー映像を前編無料公開していたのだ。Youtube場でもあまりMVを公開せず、ライブ映像などもあまり見ることができなかっただけに本当に驚いた。そして嬉しかった。大好きなバンドのライブ映像を家で無料で見れるのだ。こんなに嬉しいことはない。BUMPのみんなが自粛で疲れている自分たちを応援するために考えて公開してくれたのかなと想像して見ると涙が出てくる思いだった。BUMPのライブ映像を早く見たい。そんな思いだった

 しかしその日は見れずに終わった。なぜならライブ映像を前編見るだけの時間の余裕がなかったからだ。今回公開されたバンプのライブ映像は1時間40分にも及ぶ長尺の映像だ。どうせ見るのなら細切れにして見たくない。さながらライブ会場にきているような雰囲気で、室内を暗くして集中して見たい。そのためには逸る気持ちを抑えて今日見ることを我慢し、次の休みまで伸ばすことだ。そう決意してその日はすぐに寝ることにした。

 そして待ちに待った休みの日。やるべきタスクを終え風呂にも入り後はライブ映像を見るだけ。どうせ見るのならやはり大画面で見たいものだ。そのように考えた私は自粛のために購入したプロジェクターをセットし、電気を落としライブ会場のような雰囲気にした。缶酎ハイとおつまみも用意し、準備は万端だ。後はスイッチを入れるだけ。そして私は定位置に座り、再生ボタンを押した。

 室内に広がるライブ会場の風景。開始を彩るイントロのサウンド。ライトで照らされたライブセット。いよいよこれから始まるという緊張と期待に会場は埋め尽くされていた。そして暗い場内の中誰かが歩いてくる。ドラムのヒデちゃんだ。ヒデちゃんがドラムセットに座りドラムの音が鳴り響く。そして次に歩いてくるのは、ギターのヒロだ。そして次に歩いてきたのは、ベースのチャマ。チャマの衣装はいつも華やかで、BUMPをいつも彩っている。そして最後に大歓声の中歩いてきたのは、ボーカルの藤くんだ。やはりいつ見てもカッコイイ。カリスマ性というのはこのことをいうのだろう。藤くんが入るだけで空気が一変するのがわかった。これから遂に始まるのだ。場所はいつものアパート。気持ちはライブ会場。会場にいるみんなと同じように私も感動に包まれていた。

 そして一曲目がはじまった。「歩くのが下手って気づいた」から始まる「GO」だ。一曲目にふさわしいこの曲は、うまくいかない日常であったり、情けない自分が踏み出す一歩を肯定してくれるような、そんな曲だ。そして全17曲にも及ぶライブが始まった。

 とりわけ私が感動した曲は、ever lasting lie だ。この曲は私がバンプの曲の中でも特に好きだった一曲で、まさかライブで聴けるとは思わず嬉しく思った。BUMPは物語を歌にした曲が多いのだが、evere lasting lie もそのうちの1つだ。曲の長さが8分と長く、運命の不可思議や切なさを表現している。簡単に説明すると、「砂の海」というワードがあることから、場所はおそらく中東などの砂漠がある地域。そこに1人の純粋で善良な男がいた。彼はある女性を愛していた。しかしある日、その恋人の女性が身売りをされ遠い国に連れていかれてしまう。男はなんとかその彼女を取り戻したいと、助けを求めるが誰にも相手にされなかった。そんな時「石油でも掘れば助けられるよ」という皮肉を聞く。貧しく、知恵もなかった彼にはその皮肉を本気で信じるしか他に方法がなかった。その日から彼は1人シャベルを持ち、砂漠で砂を掘り続ける。しかし石油なんて掘れるわけがなく、ただ年月ばかりが過ぎて行った。そんな彼の事を彼女は待ち続けていた。他の男の体にいても心はいつも彼の元にあったのだ。不条理に絶望しても、運命を呪っても、絶対に彼の言葉だけは忘れなかったのだ。結局2人は、死ぬまでその愛を失うことはなく永遠なる嘘を信じ続けていた。「石油を掘れば助けられる」という皮肉を信じ続けた男と、「絶対に助けに行く」という言葉を信じ続けていた彼女。実現はしなかったが、2人ともお互いへの思いだけは最後まで裏切らなかった。どんなに過酷な状況の中でも、どんなに不条理な世の中でも、真実の愛だけは誰にも壊すことができないという事を歌いあげたのがever lasting lieである。

 私はこの曲を聞いて、思いを貫く事の尊さについて学んだ気がする。思いが実現するかなんて関係ない。思いが実現しなくてもただ相手の事を想い、そしてその想いを貫くことが大切なんだと思う。男は確かに石油は掘れなかったが、幾月の間砂を掘り続けたという事実は残った。なんの意味があるのかと他人から見たら思うが、彼にとっては重要なことであり、想いの強さの証明になったのだ。そして彼女も何人もの男を相手にしなければならない運命出会ったが、絶対に彼の事を信じ続けていた。2人とも心だけは負けなかったのだ。物理的にも離され、状況すらわからない。しかし確実に2人は想い続けていたのだ。思い続けていたからこそ、詩になるし、後世に何人もの人を勇気付ける歌になったのだ。世の中には、こんな事を続けていてなんのやくに立つのかと思う瞬間が幾度もある。その繰り返しだ。しかし自分が良いと思ったらやり続けるべきだ。好きな人がいるのなら、無理かどうかなんて置いといてただその人の事を想い続ける事だ。たとえ成就なんてしなくても、その想いはいつの日か宝石のような輝きを持って自分を彩ってくれるのだ。相手がどうかではく、自分が信じつづけられるかどうか。実はこれを試されているのではないだろうか。そんな事に気づかされるのがこの曲である。

 ライブの話から大きく脱線してしまったが、どうせ自分しか見ないブログなので気にしない。とにかく、BUMPのライブを久しぶりに見て、感動したしもっと成長したいと思った。私の好きな人が同じようにBUMPを好きだという事がわかった。その人のことを大学の頃からずっと好きで、片思いである。しかし彼女もBUMPを好きだということがわかった。それだけでとりあえずは十分である。彼女も同じように、BUMPのライブ映像に感動している。その事実が嬉しいし、もっともっとBUMPのことを好きになろうと思った。そして彼女はバンプのライブに次行ける日を楽しみにして頑張ろうと行っていた。彼女もそのように思っているのなら自分もそうしようと思った。BUMPを通して彼女のことを少しだけ知れた気がして嬉しかった。BUMPに感謝である。

 ライブ映像を見て、もっともっと成長したいと思った。プログラミングの勉強もいやになるけど、続けるべきだ。意味がないかもとか、向いてないかもとか、そんな事で逃げてはだめだ。そうではなくもっと高い目標を見て、それを信じて全身するべきだ。とにかく常に試されているのだ。逃げたい自分、信じられない自分、不安になる自分に立ち向かえるかといつも試されているのだ。 everlastinglieの主人公のように絶対に信じ続けようと、そのように思った。