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数学的に考える力をつける本 

 

内容

  数学とは言葉である。これが本書の主題である。著者の深沢氏は数学とは単なる計算ではなく、物事に納得感を持たせるための言葉であると述べる。例えば、相手に何かを説明する時、きちんと納得感を持って説明できる人は数学的な人であると言える。つまり数学とは計算という作業をするのではなく、相手に納得感を持たせる為に、物事を正しく構造化させる事である。というのが本書の内容である。

 

感想

  数学を学ぶと人生をスムーズに生きていける確率が上がるという事がわかった。なぜならば、自分も他人も納得感がないと行動しないからだ。そしてその納得感とは物事を構造化させ、それを無駄なく相手に伝える事で生まれる。その作業こそが数学だからだ。

 自分は今までの人生で生きづらいと思う事が多かった。何か物事を決定するときにどうしても1つに決められずに迷ってしまう事。また相手に何かを説明する事が苦手で、伝わらずに終わってしまう事。そんな事がたびたびあった。その結果が人間関係へのコンプレックスであり、物事を先延ばしにしてしまう原因なのではないだろうか。

 とりわけ、人間は納得感がないと行動ができない。という部分には共感した。確かに選択肢が多い現代において、なぜ自分は数ある選択肢のうちからそれを選んだのかという納得感がないと決められないと思うからだ。そしてその納得感が数学力で生まれるという事に希望を見出した。もしかしたら自分が今まで物事を決められずに悩んできた事は数学から逃げてきた事に起因しているのかもしれないからだ。という事は数学を勉強すれば悩みは解決するという事だ。

 数学から逃げてきた人生だった。学生時代から数学に苦手意識があり徹底的に勉強をしなかった。結果として簡単な数式を見ただけで逃げてしまうようになった。しかし数学とは計算ではなく、構造化なのだ。人生の豊かさに構造化が必要であり、それを司るのが数学力ならば、今更だが勉強してみよう。このように思った。