自分のペースで

大好きな読書を中心に、日々の気づきを綴ります。 目標→100記事執筆

おかえりモネ 7月9日

 内容

 冬休みで地元に集まったモネと友人達。父親の仕事に憧れて漁師になったリョーチンは少しずつ自分の気持ちを吐き出す。本当は漁師の仕事が辛い事。親方が怖くてたまらない事。船の上での生活に慣れないこと。葛藤を抱えながら生きるリョーチンはモネ達に言う。何をやっても良いからとにかく自分たちが前を向くしかない。と。モネもその気持ちに答えるように、気象予報士試験に合格する事を改めて決意する。

 

 感想

 自分たちがどんな道に進もうが自由だ。でもとにかく前を向かなくてはならないんだ。というリョーチンの言葉に心が震えた。人生には理不尽なことはたくさんある。イジメの標的に合ってしまうこと。周囲に馴染めずに鬱病になってしまうこと。理想と現実のギャップに苦しんでしまうこと。借金、リストラ、パワハラ。親の死。数え切れない程の逆境が、それぞれの人生にある。東日本大震災という未曾有の大災害に人生を狂わされた、モネ達は自分では想像も付かない程の葛藤を抱えているのだろう。それでも前を向くしかないとリョーチンは言った。自分たちだからこそ、自由に、自分の人生を生きるんだと。

 自分はどうだろうか。自分は前をむけているだろうか。小さなことでクヨクヨして立ち止まっていないだろうか。悩んだって良いじゃないか。上手くいかなくたって良いじゃないか。それが自分なんだ。問題は立ち止まってしまうことだ。前を向けば今の悩みなんて小さいものになる。いつかは絶対それが糧になる。自分らしく、自分が決めた道を一歩ずつ進もう。そんな風に思った。