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大好きな読書を中心に、日々の気づきを綴ります。 目標→100記事執筆

旅に出たくなる本

h こんにちは。今日は読書通算500冊以上してきた私が、旅に出たくなる本を5冊ランキング形式で紹介したいと思います。古典小説から、現代文学、ノンフィクションまで幅広く紹介して行きたいと思います。

 

 3位 アレクサンドル・デュマモンテクリスト伯」 行きたくなる国 フランス

 まずは1冊目は、フランスの文豪であるデュマが19世紀に発表したモンテクリスト伯です。当時連続新聞小説として連載されていたため、読者を飽きさせないための工夫が多くあり全7巻ノンストップで読み進めることができます。舞台は19世紀のフランス、エドモンダンテすという1人の若き勇敢な船乗りが主人公です。将来有望なダンテスは、若くありながら一隻の船の船長を命じられ、さらには村一番の美女と言われているメルセデスと婚約している。しかし、ダンテスに嫉妬する3人の友に騙され無実の罪を着せられ、17年間の間牢獄に閉じ込めらることになる。ダンテスが脱獄し、そして人生の師ともいうべき司祭から譲り受けた叡智と莫大な財産をもとに、3人の友に復習するという話である。

 モンテクリスト伯の面白さは、スケールの大きさである。いまでいうところのスティージョブズが所有する全財産を元手に全7巻におよび、綿密に復讐を進めて行くのだ。その伏線の緻密さに引き込まれるうち、いつの間にか自分自身もフランスを旅しているかのような気分になる。全7巻と大作なのだが、読み始めると面白さに引き込まれ、没頭して読める。

 

 2位 ジュールヴェルヌ 「80日間世界一周」

 ジュールヴェルヌは、SF小説の原点とも言われており、「月世界に行く」などをはじめ数多くのインスピレーションを人類に与えた。その中でも80日間世界一周は特に有名な作品の1つであり、小説に看過され実際に小説と同じルートを辿り、世界一周の旅に出かけた人もいたらしい。主人公のフィリアス・フォッグが80日間で世界一周に出かける。出来なければ全財産を失うという賭けを行うためだ。当時、まだ飛行機もなかった頃に、80日間で世界一周することが可能だとは誰もが思わなかった。しかしフォッグはその堂々とした振る舞いで、インドでは象にまたがり、船に乗り、電車に乗り様々な方法を使いその旅に挑戦する。

 本書を読んで私は、主人公フォッグのその精神力の強さと未来を強烈に信じる信仰心に強く心を動かされた。フォッグは旅の途中で、強盗に襲われようが船に乗りそびれようが、絶対に動揺せず冷静に次の一手を考える。そして必要であらばその手持ちの財産を惜しみげもなく使用する。常人ならば、絶対にもう間に合わないと思うような局面でもフォッグは絶対に間に合うと信じる。そしてそう絶対的に信じるが故に諦めず、次の最善の一手を考えそして断行して行く。フォッグのように、世界一周してみたいと思わせる一冊である。

 

 第1位 若林 「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」

 ご存知オードリーの若林の書いた旅行記が第一位です。若林が、キューバに一人旅をした時のことを描いたエッセイである。まず第一に若林がキューバに一人旅に出かけた理由からして面白い。若林は昔から、日本社会で得体のしれない生きづらさを感じて生きてきた。そして大人になり、その生きづらさが実は日本社会の競争主義にあるということに気づき、その正反対のシステムの中にあるキューバにいくことに決める。

 若林の文章は読みやすく、そして観察眼に優れいてる。あまりの面白さに通勤時間で一気読みした。まさに自分も同じように、体は電車にいながら心はキューバにいるかのようであった。とにかく読みやすいし、そして生き方を考えさせられる本である。全世代にお勧めできる一冊である。

 

 以上旅に出かけたくなる3冊を紹介した。読書だけでは終わらせず、実際にフランス、キューバそして世界一周もしてみたい。