自分のペースで

大好きな読書を中心に、日々の気づきを綴ります。 目標→100記事執筆

 裸でも生きる2 山口絵理子著

裸でも生きる2 Keep Walking私は歩き続ける (講談社+α文庫)

裸でも生きる2 Keep Walking私は歩き続ける (講談社+α文庫)

 

 

すぐに弱気になる自分の背中を押してもらいたい

自分の決めた道を進む勇気が欲しい

そんな風に思った時に読むとこの本は、自分の背中を全力で押してくれるものになります。この本から溢れ出してくる力強さは著者の山口さんが歩んできた道があまりにも険しくそして力強かったからです。読んだ人に夢に向かって進む勇気をくれるのがこの本です。

 

 マザーハウス第二の出発

 前作の裸でも生き

る1ではマザーハウスバングラデシュで様々な困難を乗り越えながら1つ目の店舗を構えるところで終わりました。そして2作目となる今回は、マザーハウス が2つ目の生産工場としてネパールを選びバッグ製作実現に向けて動き始めるところから始まります。バングラデシュよりも更に劣悪な工場に四苦八苦し、信頼していた人からの裏切りなど山口さんがどれだけ困難な道を進んできたのかという様子を垣間見る事ができます。

 

 自分は逃げないという信念

 本の中で一番印象に残った場所は山口さんが度重なる困難に押しつぶされそうになりながら、それでもネパールで生産してみせると決意するところです。人を信じられなくなるかもしれないという恐怖に押しつぶされそうになりながらも、どうして山口さんは諦めなかったのか。それは、自分が諦めてしまったらネパールで出会った工員さん達はまた劣悪な環境で仕事をしなければならないという不安でした。一度目にしたからには絶対に自分が諦めるわけにはいかない。その思いで活動を再開し、最終的にネパールの素材を使いインドで製作をするという手段を見つけ打開するのです。

 

 自分できることをまずは頑張ろうf:id:yh1356:20191231220432j:plain

 読み進める中で、自分の夢のために今できることを精一杯やろうと決めました。自分にはフィリピン留学の時に出会ったあの苦しそうな、ストリートチルドレンが少しでも豊かに生きられる世界を作りたいという夢があります。フィリピン留学の時に一番思ったことは、自分

に力がなければ思いは実現できないということでした。なんとかしたい現実は目の前にあるのに、あの時の自分は何もできないでいたのです。そしてそれから日本に戻り、日常の中の惰性に流されるまま何もせず時間が過ぎていきました。

 

 山口さんならどうするか

 山口さんならばどうするかと考えた時に、自分の立場でできることを精一杯やるだろうなと考えました。少なくとも自分に無力感を覚えて立ち止まったりはしないはずだと思います。こんなことをやっても意味はないかもしれないとか、自分にはできないかもしれないとか、今更やっても遅いとか色々言い訳をする時間があるのならば、精一杯努力します。そうしなけらば道はひらけないと思うからです。

 

 自分の使命を全力で生きる

 山口さんは「なんでも揃っていて恵まれた環境にいるあなたが、なぜ自分のやりたことをやらないの」とバングラデシュの人々にいつも問いかけられているように思える。と述べられていま

す。日本にいて、衣食住が充足していて、そして大学まで行かせてもらった自分は世界から見ると奇跡に近い程恵まれています。だからこそ自分には、自分の時間を精一杯努力する使命があるのだと思います。山口さんと山口さんの著書を通して知った途上国の人々から教わった、自分の可能性を精一杯生きるという信念を貫いて生きたい思います。