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大好きな読書を中心に、日々の気づきを綴ります。 目標→100記事執筆

不安でたまらない。。そんな時は赤毛のアン!

 なんで自分だけこんな不幸なことが起こるんだ。こんな壁は乗り越えられそうにない。自分に良いところなんでない。

物事がうまくいかない時はどうしてもネガティブに捉えてしまいますよね。私自身元来悲観的な性格のため、何か未知のことに挑戦するときや、うまくいかない時などに必要以上に悩み一日中部屋で悶々としてしまう日があります。

ポジティブにならなくてはならないと言うことはわかっている。でもできない。そんなあなたに、どんな状況でも底抜けの明るさで生き抜いた1人の少女の話を紹介します。それはルーシーモンド・モンゴメリの「赤毛のアン」です。

 

赤毛のアン 赤毛のアン・シリーズ 1 (新潮文庫)

赤毛のアン 赤毛のアン・シリーズ 1 (新潮文庫)

 

 

どんな時でも希望を抱く赤毛のアン

孤児として育ってきた主人公アンは、ある日兄弟で暮らしているマシューとマリラに引き取られます。アンはどんな不幸な出来事出会っても、希望に変えることができる楽観主義の天才でした。普通の人なら、悲嘆に暮れてしまうような出来事でも、アンにかかれば楽しく希望に満ちた出来事に変わってしまうのです。そんなアンの姿に世界中の読者が励まされてきたのです。

 

アンの楽観主義① 〜手にした喜びが嘘だった時〜

 まず1つ目に紹介したいのは、アンがマシューとマリラに引き取られる場面です。アンは今までの人生で初めて経験する孤児院以外での生活に心踊らされます。しかし、実はそれは手違いであり次の日には孤児院に返すと言われてしまうのです。喜びが大きかった分アンは悲嘆に暮れてしまいます。せっかく掴めたと思った夢が実は嘘だったと知ったアン。彼女は次の朝、グリーンゲイブルスの美しい朝景色を見てこのように言います。

 

「小母さんこんな朝には、ただただ世界が好きでたまらないという気がしない?それに小川がずっと笑い続けながらここへ流れてくるのが聞こえるの。小川ってどんなに愉快なものか小母さん考えたことあって?いつも笑っているのですもの 〜中略〜 あたし今朝は、絶望のどん底にはいないの。朝はそんなところにはいられないわ。朝があるってほんとに素晴らしい事じゃない?」

 

普通の人ならば、期待を裏切られ、また嫌な場所に帰らなければならない時、絶望に沈みきってしまうでしょう。しかしアンは、そのような自分にとって不幸だと思える時にでも自然の美しさを見つけることができるのです。

アンの楽観主義② 〜人に劣等感を抱いた時〜

 ある日アン友人と一緒に、あるお金持ちの家に招かれます。シャンデリヤや、プール、マボガニー製のソファーなど豪華絢爛な部屋い一同は圧倒されます。そんな中、アンが言った一言は

 

「この部屋にはあんまり色々な物があって、しかもみんな素晴らしいもので想像の余地がないのね。貧乏な者の幸せの1つは、たくさん想像できるものがあるということね」

 

私だったら、例えば自分より年収の高い友達や、明らかに豊かな生活をしている人を見ると嫉妬してしまいます。

しかしアンは、その中でも貧乏だからこそ想像できる楽しさがあると希望を見出すのです。

 

アンの楽観主義③  〜不安に押しつぶされそうな時〜

 

成長して、アンは教師を志し有名な学校であり競争率の高いクイーン学院を目指します。そして明日は、その試験で科目はアンの1番苦手な幾何学。もしも問題が解けなかったらどうしよう。。不安に押しつぶされそうなアンが考えたことは

 

「あたしが幾何で失敗しようがしまいが、太陽は相変わらず登ったり沈んだりするんだわ」

 

なんて勇気付けられる言葉なんでしょうか。私自身今、様々な不安を抱えています。失敗したらどうしようと考えると動けなくなるし、憂鬱な気分に負けてばかりです。しかし、アンは一世一代の試験という状況でも自分を勇気づけして前に進んでいくのです。確かに自分が明日、会社の1業務で恥をかこうが、ミスをしようが太陽は相変わらず登るし、10年後には覚えてさえいないでしょう。そんなことに悩むより、アンのように楽観的に動きたいと思います。

 

アンは楽観主義の天才

 

アンは楽観主義の天才です。アンにかかればどんな逆境でも笑いと希望に変え、悠々と乗り越えて行きます。今何か大きな不安を抱えているあなた。何か大きな決断をしようとしているあなた。何かで絶望の縁を歩んでいるあなた。どうかこの希望に満ちた赤毛のアンを一度読んで見てください。