自分のペースで

大好きな読書を中心に、日々の気づきを綴ります。 目標→100記事執筆

0秒で動け 

 

 

 要約 

 成果をあげるためにはすぐに行動する事が大事である。行動する事で結果が現れ、さらに良い成果をアウトプットできるからだ。すぐに行動する人は仕事でもプライベートでも求める成果をあげられる一方で、行動できない人は成果をあげられない場合が多い。本書ではすぐに行動できる人と、行動できない人との違いや、すぐに行動するための方法が解説されている。

 

 すぐに行動できない人は分析をしすぎる

 すぐに

行動できない人は、分析をしすぎる傾向にあります。失敗をしないように情報をたくさん集めるのですが、その情報を選別できなくなってしまうのです。私もこのように情報を集めすぎて決断できなくなる事がよくあります。例えばプログラミングスクールに通うと決めて、スクール選びをしていた時の事です。その時も情報を集めすぎて選べなくなってしまいました。インターネットで検索すると今は本当に多くのスクールがあります。値段や仕組みなど少しずつ違い、情報を集めれば集めるほどどのスクールも良いような気がして選べなくなってしまうのです。結局時間ばかりかかってしまい、申し込みの締め切りに間に合わずに、終わってしまいました。このように情報を集めれば集めるほど、意思決定ができなくなるということはよくあります。

 

 すぐに行動できる人は直感を大事にする

 反対にすぐに行動できる人は、直感を大事にしています。その裏には物事に絶対的な正解など存在しないという事がわかっているからです。とにかくまずは、どんなに情報が不十分でも

良いから、結論を出してみる。そうする事で、初めて行動する事ができます。

 

 感想

 この本を初めて読んだ時、どうして自分は行動できないのか腑に落ちた。自分はまさしく情報を集めすぎて行動ができずに終わってしまうタイプだったからだ。どうして情報を集めるのかというと、簡単にいえば失敗したくないからだ。数ある選択肢の中で一番良い選択肢は何かという事を無意識に習慣として探してしまうのだ。しかし、この世の中には絶対的に正しい選択肢なんてないし、リスクゼロの挑戦なんて存在しない。それなのに正解を探そうとするからいつまでも迷うし、結局決断できなくなってしまう。だからこそ、すぐに行動するために大事なことは世の中に正解はないと腹を括ることだと思う。とにかく動けばそこから反省もできるし、改善ができる。そうしていくといつかは求める成果が得られる。

 世の中は自分が思っている以上に単純なのではないだろうか。必要以上に情報を集める必要もないし、分析をしすぎる必要もない。もっともっと自分の「楽しそう」とか「こんな事をやってみたい」という直感を信じれば良いと思うのだ。そうすればいつかは求める成果に繋がる。情報を集めれば集めるほど、行動ができなくなるので成果からは遠ざかってしまう。もっと自分の素直な直感を大事にしようと本書を読んで思えた。

 

 

おかえりモネ 7月9日

 内容

 冬休みで地元に集まったモネと友人達。父親の仕事に憧れて漁師になったリョーチンは少しずつ自分の気持ちを吐き出す。本当は漁師の仕事が辛い事。親方が怖くてたまらない事。船の上での生活に慣れないこと。葛藤を抱えながら生きるリョーチンはモネ達に言う。何をやっても良いからとにかく自分たちが前を向くしかない。と。モネもその気持ちに答えるように、気象予報士試験に合格する事を改めて決意する。

 

 感想

 自分たちがどんな道に進もうが自由だ。でもとにかく前を向かなくてはならないんだ。というリョーチンの言葉に心が震えた。人生には理不尽なことはたくさんある。イジメの標的に合ってしまうこと。周囲に馴染めずに鬱病になってしまうこと。理想と現実のギャップに苦しんでしまうこと。借金、リストラ、パワハラ。親の死。数え切れない程の逆境が、それぞれの人生にある。東日本大震災という未曾有の大災害に人生を狂わされた、モネ達は自分では想像も付かない程の葛藤を抱えているのだろう。それでも前を向くしかないとリョーチンは言った。自分たちだからこそ、自由に、自分の人生を生きるんだと。

 自分はどうだろうか。自分は前をむけているだろうか。小さなことでクヨクヨして立ち止まっていないだろうか。悩んだって良いじゃないか。上手くいかなくたって良いじゃないか。それが自分なんだ。問題は立ち止まってしまうことだ。前を向けば今の悩みなんて小さいものになる。いつかは絶対それが糧になる。自分らしく、自分が決めた道を一歩ずつ進もう。そんな風に思った。

二都物語 フランス革命の中で翻弄される人間

 

 

 内容

  時代背景は、フランス革命の渦中にあるフランスとイギリス。主人公のチャールズ・ダーネイは、フランスの貴族中心の社会に反発してイギリスに亡命している。チャールズは18年間の間無実の罪でバスティーユ牢獄に投獄されていたマネット医師の娘である、ルーシーに恋をして結婚する。そんな中、フランスでは貴族の圧政に不満を抱く市民による革命が起こる。チャールズはかつての忠実な家臣が投獄されたという事を知り、助けるためにフランスに戻る決意をする。貴族が次々と虐殺される中でフランスに戻ったチャールズはどうなるのか。そして革命が起こったフランスはどのように歴史を紡いでいくのか。フランス革命という歴史の転換点の中で人々の中に眠る友愛や希望がどう動くのかを描いた作品である。

 

 感想 

 まず第一読後に率直に抱いた感想としては、フランス革命において平民がどれほどの憎悪を貴族に抱いていたかという事に改めて衝撃を覚えたという事である。貴族たちにとってすると、平民は虐げられて当然の存在であった。貴族の横暴のために、母親が殺され娘が暴行され、それでも抗議することはできない。税金は平民だけが払うのに政治における議決権はない。貴族は豪奢な暮らしをしてるのに、平民は飢えで苦しんでいる。そんな理不尽で不平等過ぎる状況が何世紀にもわたって続いていたのだ。そんな状況の中で平民は貴族への不満と怒りを増大させていき、革命につながった。その憎悪が拝見にあるからこそ、今度は貴族を虐殺するようになったのだ。逆にいうと革命という大転換はこれほどまでの憎悪があったからこそなし得たことだとも言える。

 そしてもう1つ印象的だったのは、チャールズの親友であるシドニー・カートンという男の存在である。カートンは弁護士だが、酒に溺れ努力をする事もなく毎日を堕落して過ごしている。そんな自分に自信がなく哀れんでいる。彼もチャールズと同様にマネット医師の娘であるルーシーに激しく恋をしていた。しかし、チャールズの恋は片思いで終わってしまう。そんな彼が最後に行ったのは自己犠牲である。フランスに戻り死刑を宣告されたチャールズの身代わりになる決意をしたのだ。それはルーシーのために命を捧げると決意していたからだ。かつては堕落して荒唐無稽な人生を送っていたカートンが最後の最後で、愛する人のために自己犠牲を行う。カートンは精神的な側面で復活を遂げるのだ。

 フランス革命というものを自分の人生の置き換えるならばどう考えられるだろうか。それは負の財産とは、自分を変革させる動力になるという事だ。フランス革命は長年の憎悪がなし得た事である。憎悪というエネルギーがあったからこそ革命はなされたのだと思う。そう考えると、自分を振り返った時に、絶望する経験はいつか自分の糧となるということのが言えるのではないのだろうか。だからこそ絶望すればするほどいつか人生の役に立てると決意する事が大事だし、そうしていかなくてはならないと思う。そんな事を二都物語を読んで思った。 

おかえりモネ 7月7日

 内容 

 震災の後遺症でアルコール依存症になってしまった真司。あやこの献身もあり症状を抑えられていたのだが、またお酒を飲んでしまう。震災で最愛の妻を亡くしてしまった事。自分の全てであった船を流された事。そしてお金という現実的な問題。どうしようもない現実のなかでもがいている。そんな姿を見てモネは、自分にできる事なんてないと不甲斐なさを感じる。気象予報士試験に合格したからといって何かができるなんて思えないと。気象予報士になっても誰かの役に立つかも分からない。どう繋がるか分からない。それでも今の自分には、勉強するしかできる事がないと再び決意する。

 

 感想

 自分にはできる事がない。震災という自然災害に見舞われた人間に対して、現実的にしてあげられる事がないという葛藤が印象的であった。自分の大切な人、目の前で苦しんでいる人に何かをしてあげたい。けれど結局のところ現実的にできる事なんてすぐにあるわけではない。真司の親友である浩二も、気持ち的には銀行マンとして融資をつけてあげたかった。でもそれがどうしても現実的には難しい。どうしようもない事だからだ。でもそれでも前を向かなくてはならない。だって前を向かなくては進めないからだ。何ができるか分からなくたって、自分を不甲斐なく思ったって、できる事を1つ1つ行うしかない。そんな一歩を歩むのは勇気のいる事だ。だってそれが結実するとは限らないからだ。それでも地道に進むしかない。

 モネの最後の決意が、地道な一歩を歩むしかないという決意を表している。気象予報士という仕事がもしかしたら、人の役に立てる事かもしれないと思った。震災で苦しむ人の役に立てるかもしれない。しかしそれはどこまでいっても、可能性である。どうなるかは分からない。モネも未来が分からないから不安になるし、迷ってしまう。それでもモネは「勉強するしか今の自分にできることはない」と決意する。ここに大事な事が全て集約されていると私は思う。

 私はプログラマーを目指している。モネと同じように、誰かの役に立てると思ったからだ。誰かの役に立ちたいと思う瞬間があった。自分の不甲斐なさに情けなくなる事もあった。というかそんな事ばかりだ。プログラマーとして具体的に提案できるようになれば、そんな自分を乗り越えられると思っているのだ。でもやっぱり迷う。迷うけど、結局は勉強するしかないのだ。一歩を踏み出していくしかないのだ。未来が分からなくたって、自分に自信がなくたって、やっぱり歩む事しかできないのだ。

 でもその一歩はもしかしたら、自分の未来を、身近な人の状況を変えられるかもしれない。何もできないかもしれないど、同時に何かができるかもしれない。唯一確かなことは不安だからといって何もしなければ、今と全く一緒だということだ。きっと同じ状況にぶつかった時、同じように自分を不甲斐なく思って終わりだろう。そんなのは嫌だから進むしかない。モネを見ているとそんな風に、大事なことに改めて気づかされる。モネと一緒に成長しよう。そんな風に思う。

おかえりモネ 7月2日

内容

 気象予報士試験に2度目の挑戦をしたモネ。しかし2度目もまた落ちてしまう。そんな時に、気象予報士の先輩社員に出会い影響をうける。気象予報士試験の勉強を続けるか迷うモネに、菅沼は、モネはもうやりたい事が決まっているではないかとアドバイスをする。大好きな森林組合での仕事への未練もありながら、モネは再び気象予報士試験の勉強を再開するというのが今週のおかえりモネでした。

 

 感想 

 自分にとって本当にタイムリーで、一緒に全身できるのがおかえりモネだとつくづく思った。気象予報士という仕事が簡単ではなく、挫折しそうになるモネの気持ちもすごく分かる。本当にこの道で良いのかとか、今の環境を捨てても良いのかとか、勉強を続けるべきなのか。とか自分も悩んできたし、今でも悩んでいる事だ。しかしモネには菅沼というメンターがついている。この点が大きい。菅沼が「東京はそんなに良い街ではないです。でもやりたい事がそこでしかできないのならば行くべきだと思います」という言葉にも励まされる。東京って自分もあんまり好きではない。人が密集していて、建物も多くて、疲れてしまうからだ。でもやっぱりそんな事でやりたい事を諦めるべきではないんだと思う。もしも東京でしかやりたい事ができないのなら、やっぱり東京に行くべきだ。要は本当にやりたいのなら、そんな些細なことは諦める理由にならないってことだ。

 また菅沼はこうも言っていた。「覚悟を決めるべきです。もしも覚悟を決めて進んだ結果ダメだったとしたら、永浦さんの情熱はそこまでだったということです。」全くその通りだと思う。ダメだったら、諦めてしまったら、結局は自分の情熱はそこまでだったということ。でもやらなければそんなのわからない。本気にならなければ分からない。

 モネはきっともうやりたい事も、やるべき事も分かっているんだ。自分はどうだろう。自分ももう迷う必要はないんだと思う。もう自分がやりたいことは分かっている。あとは勇気。覚悟。そういうことだと思う。モネの姿を見て、菅沼の言葉を聞いて、なんだかそう思った。

 モネはやっぱり良いドラマだ。モネはゆっくりと成長してくれるから、自分もゆっくりと自分の気持ちを見つめられる。モネは素直で純粋だ。だからこそみんなが助けてくれる。やっぱり素直さって大事だ。利害とかではなく、純粋に頑張るって大事だ。そう思えた今週のモネでした。

数学的に考える力をつける本 

 

内容

  数学とは言葉である。これが本書の主題である。著者の深沢氏は数学とは単なる計算ではなく、物事に納得感を持たせるための言葉であると述べる。例えば、相手に何かを説明する時、きちんと納得感を持って説明できる人は数学的な人であると言える。つまり数学とは計算という作業をするのではなく、相手に納得感を持たせる為に、物事を正しく構造化させる事である。というのが本書の内容である。

 

感想

  数学を学ぶと人生をスムーズに生きていける確率が上がるという事がわかった。なぜならば、自分も他人も納得感がないと行動しないからだ。そしてその納得感とは物事を構造化させ、それを無駄なく相手に伝える事で生まれる。その作業こそが数学だからだ。

 自分は今までの人生で生きづらいと思う事が多かった。何か物事を決定するときにどうしても1つに決められずに迷ってしまう事。また相手に何かを説明する事が苦手で、伝わらずに終わってしまう事。そんな事がたびたびあった。その結果が人間関係へのコンプレックスであり、物事を先延ばしにしてしまう原因なのではないだろうか。

 とりわけ、人間は納得感がないと行動ができない。という部分には共感した。確かに選択肢が多い現代において、なぜ自分は数ある選択肢のうちからそれを選んだのかという納得感がないと決められないと思うからだ。そしてその納得感が数学力で生まれるという事に希望を見出した。もしかしたら自分が今まで物事を決められずに悩んできた事は数学から逃げてきた事に起因しているのかもしれないからだ。という事は数学を勉強すれば悩みは解決するという事だ。

 数学から逃げてきた人生だった。学生時代から数学に苦手意識があり徹底的に勉強をしなかった。結果として簡単な数式を見ただけで逃げてしまうようになった。しかし数学とは計算ではなく、構造化なのだ。人生の豊かさに構造化が必要であり、それを司るのが数学力ならば、今更だが勉強してみよう。このように思った。

燃えよ剣 信念を貫く土方歳三

あらすじ

 燃えよ剣は、言わずとしれた司馬遼太郎の代表作の中の1つである。新撰組の鬼の副長と呼ばれた土方歳三の生涯を描く歴史小説だ。幕末最強と恐れられた新撰組を組織したのは副長である土方歳三である。土方にとっては、幕末の動乱などどうでも良かった。ただひたすらに、自分にとって理想的な組織を作る事に全生命を注いだのだ。愛想を振り撒く事をせず、ただひたすらに自分の仕事を追求する姿。そして敗北を悟っても自分の信念を貫く姿を通して、司馬遼太郎は人間としての1つの理想像を描いている。

 

感想

 読後、土方歳三という生き方にとてつもなく憧れた。土方は全てを新撰組という組織を作る事に費やした。どんなに立場が悪くなろうが、どんなに劣勢になろうが、他人が裏切ろうが関係なく自分の信念を貫く。一貫してぶれない。それが司馬遼太郎の描く土方歳三である。

 自分もそのような生き方をしてみたい。自分の決めた道をただひたすらに進んでいく。何とカッコ良くて潔い生き方何だろうか。世間に流されず、信念を貫く。初志貫徹。言葉でいうのは簡単だが、実際にできている人はごく一部であろう。人間はその構造上流されやすいからだ。流されるのが当然だし、信念を貫けなくたって別に生きてはいける。みんなが流されているのだから。そもそも信念を持っていない人だっているのだ。でもそれでもこの本が根強く支持されるのは、誰もが心の中で歳三のように信念を貫きたい。自分の夢を追い求めたいと願っているからではないだろうか。

 自分も同じである。今まで初志貫徹できたことなどない。立てた目標はすぐに反故にし、世間の風潮に流されて進むべき道を見失ってしまう。初志貫徹できなかったからといって誰も批判はしないし、目立ったリスクはない。だから気づいた時には、何事も成し遂げられていない自分がいる事に気が付く。悔しさ。後悔。だから歳三のように生きてみたいと思う。

 なぜ歳三は信念を貫けたのか。自分はその理由として立身出世に興味がなかったからだと思う。歳三は幕府の要人になろうとも、見返りが欲しいとも考えなかった。ただひたすらに自分の決めた仕事を貫徹する事だけに興味の全てがあった。だから他人から疎まれようとも、立場が危うくなろうとも、そして社会的な成功の見込みがなくても、信念を貫けたのだ。社会は時世により常に変化する。そして他人もそれに合わせて変化する。従って変化するものに合わせると信念なんて貫けない。しかし、自分の決めた道をただひたすらに追求するという事は、何事にも影響されない。だからこそ信念を貫く為には、常に自分自身の内面に目標を設定し、自分軸でいなくてはならない。歳三は常に自分のなかに生きた。だから最後までぶれなかった。

 自分も歳三のように信念の中に生きる人間になりたい。ただひたすらに自分の決めた道を追求する為に生きる人間でありたい。人から評価される為に何かをするなら、継続なんてできない。時世によって移り身をし、他人の意見によって道を変えてしまうだろう。

 信念を貫く為にできる事は何だろうか。

 ①手にする情報を減らす事(情報化社会のデメリットを意識する)

 ②劣勢の時に諦めない事

 ③成功を目標にしない事(成功の定義は時世によって変わるから)

 

 歳三の生き方は1つの理想像である。理想だからこそ、そうはなれない。でも近づく事はできると思う。このように、前向きに生きる要因を作ってくれただけでも、この小説が名作であるということが分かる。