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大好きな読書を中心に、日々の気づきを綴ります。 目標→100記事執筆

人間関係の悩みは具体ー抽象的思考で解決できる

 「上司のやり方が気にくわない」

 「細かいことばかりいう人が苦手で仕方ない」

 「話が噛み合わない」

会社や家庭の場でこのように悩んでいる人は多いのではないでしょうか。 

もしかしたらその悩み、具体的ー抽象的思考という考え方で解決できるかもしれません。

 

具体ー抽象トレーニン

今回は人間関係の悩みについて、細谷功氏の書いた「具体ー抽象トレーニング」を参考に解説していきます。本の内容を簡単に説明します。著者は具体的思考と、抽象的思考を組み合わせることでコミュニケーションにおける悩みを解決できると述べています。具体的思考とは、知識や感覚などの分かりやすいモノを扱う領域です。反対に抽象的思考とは物事と物事の背景や繋がりを構築する領域です。思考を行う上ではどちらも大切なのですが、ネット社会である現代は抽象的思考が著しく落ちています。抽象的思考を学ぶことで現代の生きづらさの解決を図るというのが本書の内容です。

 

 

上司の指示が雑すぎるー抽象的すぎ

「そこ片付けといて!」

「この資料いい感じにやっといて」

このように雑な指示をする上司っていますよね。

そこってどこまで片付ければ良いの??

いい感じってどこまで詰めるべきなの??

特に入社して間もなく容量が分からない時には特に、上司の指示の雑さに悩まされてしまいます。

このようにまだ容量が分かっていない時に使われる、抽象的な言葉というのは言われた相手を混乱させるという点で改善するべき事です。

 

説明が回りくどすぎるー具体的すぎ

それでは反対に、具体的な場合はどうでしょうか。

「この本はここにしまって、ノートは二階の棚に戻して、そのあとに散らかった書類を片付けて、そこの食器も洗って、、、」

「要するに片付けろって事ですよね」

このように具体的な発言というのは、分かりやすい反面状況を理解している人にとっては冗長すぎると感じてしまいます。

誰に対しても同じような対応の仕方をしてしまうとコミュニケーションギャップが生じてしまいます。

入社してまもない新人なら、具体的に懇切丁寧に教えてくれる先輩の存在はありがたいです。

しかし反対に仕事に慣れてきた社員に対しては、抽象的で自由な問いかけをした方が気持ちよく仕事を行うことができます。

 

自由度の高い抽象的思考

さて抽象的思考というのは一体どのようなモノでしょうか。抽象的思考とは物事と物事の背景にある繋がりを作ることです。例えば「お客さんがきたら笑顔で挨拶をしよう」とバイト先の居酒屋で言われたとします。このように指導された時、言葉通りお客さんに挨拶をすることは誰でもできます。しかし抽象的思考ができる人は、その背景にある考えも推測します。「笑顔で挨拶ということは、この店は元気を売りにしているんだな。元気を売りにしているということは動きもキビキビとした方が良いな。ということは席のレイアウトもこう変えた方が活気が出そうだな。。」などと様々に類推して動くことができます。いわゆる1を聞いて10を知るという人です。このように抽象的思考というのは、1つの出来事だけではなくその背景や繋がりまでも推測するために必要な力です。

 

逃げ道のない具体的思考

反対に具体的思考というのはどのように使われるのでしょうか。先ほどの抽象的思考は物事の背景を捉える力ということでした。具体的思考は常にアクションが伴う思考です。例えば先ほどの居酒屋の例で、「挨拶をしょう」という指示から抽象的思考で活気がある雰囲気にするという発想を得ました。具体的思考はそれを達成するための具体的なアクションということになります。例えば活気を出すために、同僚との仲を深めるための親睦会を開催する。または常連さんの名前を覚える。や開放的なレイアウトを作るなどです。このように具体的思考で物事を考えるということは常にアクションが伴います。

抽象的思考で本質を捉え、具体的思考で実行する両輪が大事です。

 

ネット時代では抽象的思考が大事

現代のネット時代は、知識を単に持っているということには何の意味も持ちません。記憶をするだけならネットには勝てないからです。さらにAIが発達していく時代のなかで上からの命令を実行するだけなら、これもまた機械には負けてしまいます。だからこそ1つ1つの物事の繋がりから新たな発想を産む抽象的思考が大切なのです。