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「はずれ者が進化をつくる」弱いからこそ生き残れる

はずれ者が進化をつくる --生き物をめぐる個性の秘密 (ちくまプリマー新書)

要約

 本書は「弱いからこそ生き残れる」という事を、植物や生物学の視点から教えてくれます。

例えば、雑草は背も低くて光を受けにくいため競争には向いてなさそうですが、いたるところで生存しているのは何故でしょうか。 この理由は、雑草が変化に強い植物だからです。 雑草は、踏まれても、光を受ける事ができなくても、刈られても生き残ります。これは常に状況に合わせて変化しているからです。

このように、一見欠点に思えるような事でも、状況に合わせて変化するしなやかさを持つ事で生き残る事で自分なりの成功ができるという事を教えてくれます。

平均化が好きな人間

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自分が印象に残った箇所は、
 「人間はバラバラが苦手で、平均化を行う事が好きな生物だ」という部分です。以下は引用です。

人間の脳は数値化し、序列をつけて並べることによって複雑で多様な世界を理解しようとします。そして、点数をつけたり、順位をつけたり、優劣をつけたりするのです。序列をつけ、優劣をつけて比べる事で、人間の脳は安心する事ができます。
引用「はずれ者が進化をつくる」 p50

多様性や個性は現代では頻繁に叫ばれるようになりました。

しかし本当にそうでしょうか。

みんながみんな個性的だと管理する側からすると、大変だし、

結局は均一になって欲しいとどこかで願っているのではないでしょうか。

いつも何かと比較している自分

 自分はいつも何かと比較していると思います。

例えばわかりやすいところで言うと年収です。

年収というのは数値化できる最たるものであり、比べやすいです。

だからこそどうしても無意識に、比較して落ち込んだり、自信が無くなったりする事があります。

年収が評価される判断軸であるなのは当然だと思います。 お金を稼ぎたいと思っている総数が多いので、評価されるのはおかしくはない事だと私は思います。

しかしそれはあくまで一つの判断軸です。

均一化が好きな人間が作った一つの指標であり、それがその人の価値には繋がりません。

雑草は踏まれたら立ち上がらない

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 次に印象的だったことは「雑草は踏まれたら立ち上がらない」という部分です。

雑草は踏まれたら立ち上がる。

雑草魂で何度も挑戦しろ!

今まで聞いたことのある「雑草」のイメージはこんな感じではないでしょうか。

 雑草は踏まれても立ち上がりません。確かに一度踏んだくらいなら立ち上がるかもしれません。しかし何度も踏まれると雑草は立ち上がることはないのです。 どうして立ち上がらないのでしょうか。 中略
 雑草は花を咲かせて、タネを残すという大切な事を忘れません。大切な事を諦めることもありません。だからこそ、どんなに踏まれても、必ず花を咲かせて、タネを残すのです。  踏まれても踏まれても大切な事を見失わない。これこそが雑草魂です。
引用「はずれ者が進化をつくる」 p160

諦めないことは大事です。夢や目標に進むことも大事です。 しかしその方法は柔軟に変えるべきだということです。

成功の仕方は一つではない

 ネット社会である現代は成功の姿が簡単に見えてしまいます。

youtubeを開くと、こうやったら成功できます。 こうしないと失敗します。

また周りにいる先輩や親、友達など様々な成功のためのアドバイスをくれます。

しかしそれが本当に正しいでしょうか。

それしか正解はないのでしょうか。

もちろんアドバイスは一つ一つは間違ってはいないでしょう。

しかしそれが、自分に当てはまるかというとそうではないと思います。

雑草のように、踏まれ続けるのなら立ち上がらない。

という戦法は、どこまでも自分らしい戦い方だし

独創的でカッコイイと思いました。

まとめ

 今回は「はずれ者が進化をつくる」という書籍の感想を書きました。 読むうちに、自分は日常的に比較をしているということに気がつきました。

成功の形なんて人それぞれです。

成功だと思った先が暗闇になることだってあります。

それならば、雑草のように柔軟に自分らしい答えを見つけていく方が、

楽しいし、素敵だと思いました。